Fixed Income : Fixed-Income Securities-Defining Elements

1. Bond Indentures, Regulation and Taxation (債券契約、規制、税金)

Issue of Bonds(債券の発行体)

  • Corporation(会社)
  • Sovereign(国)
  • Non-Sovereign government(国ではない政府関係)
    ex. California, Tokyo 等
  • Quasi-government entities(国が直接義務を負わない組織)
    ex. Fannie Maeなど
  • Supranational entities(国家横断的な組織)
    ex. World Bank(世界銀行), IMF等
  • Special purpose entities(特別目的会社)
    ex. ABSのために作られる会社など

Bond Maturity(債券の満期)
⇨満期までの残存期間をteam to maturity や tenor という

1年以内満期 : Money Market Securities
1年以上満期 : Capital Market Securities

満期がないPerpetual bond(永久債)も存在。

Par Value
⇨満期に払われるPrincipal Amount(元本)
⇨Face Value, Maturity Value, Redemption Valueともいう

単価100以上 = Premium to par
単価100以下 = Discount to par

Coupon Payments(利息の支払い)

  • Plain Vanilla Bond
    = 固定クーポン債券
  • Zero-coupon Bond or Pure Discount Bond
    = クーポンがない債券

Currencies(通貨)

  • Dual-Currency Bond
    = CouponとPrincipalで支払われる通貨が違う
  • Currency Option Bond
    = Bondの保有者が支払いを受ける通貨を選べる

Trust Deed(信託証書)
=Bond Issuer(借り手)とBond Holder(貸し手)の法的な契約のこと( Bond Indentureともいう )

Bond Indentureの具体例

  • Negative Covenants(否定的制約)
    = 貸し手を守るために借り手の行動に制限を加える
     ex. 借り手に勝手に追加で起債しない、担保を二重で設定しない、担保を勝手に売らないなど義務を課す。
  • Affermative Covenants(肯定的制約)
    = 借り手に制限を加えることはない

    Cross-Default : 1つの債務に対して返済不履行となった場合、他の債務全てに対して債務不履行になったとみなす
    Pari Passu : 貸し手が返済順位の点で平等である

債券の種類

  • Domestic Bond
    = 発行体が自分の所在する国で発行する債券
  • Foreign Bond
    = 発行体が自分の所属する国とは違う国(National Bond Market)でその国の通貨で発行する債券
  • Euro Bond
    = ある債券の表示通貨国以外の国でその国の通貨で発行される債券(通貨が自国市場以外で取引される市場のことをユーロ市場と呼ぶ)
    ⇨Domestic Bondと比べて規制が緩い
  • Global Bond
    = 2つ以上の債券市場で同時に発行される債券

Bearer Form(無記名方式)
= 所有していれば良い⇨節税に有利なためEuro Bondの多くはBearer Form方式
↔︎Registered Bondsは記録が必要

Issuing Entities

  • SPE(Special Purpose Entity)
    = USでの呼び方
  • SPV(Special Purpose Vehicles)
    = Europeでの呼び方

目的は共に特定の資産を発行体から切り離して、SPE(もしくはSPV)が発行体となること。
そうすることで元の発行体よりも低い金利で債券を発行できることがある。

Collateral and Credit Enhancements( 担保と信用補完措置 )

  • Unsecured bond( 無担保債 )
    担保がついていない債券
  • Secured bond( 担保付債)
    担保がついている債券
  • Equipment Trust Certificate
    有形資産が担保になっている債券
  • Collateral Trust Bond
    金融資産が担保になっている債券
    ex Mortgage Backed Security(MBS) : 住宅ローンの返済資金を裏付けとして発行される債券
  • Covered Bond
    金融機関が保有する債権を担保として発行する債券。買い手は発行している金融機関とその担保債権両方に債務履行を請求できるためSPCに譲渡した債権を担保に発行されるABS( 資産担保証券 )よりも信用力が高い。

▪️Internal Credit Enhancement

  • Overcollateralization
    債券発行額以上の担保を設定する
  • Cash Reverse Fund
    裏付け資産に含み損が出た分を現金で貯めておく
  • Excess Spread Account
    発行債券の利回りを裏付け資産から得られる利回りより下げておく
  • Tranches
    裏付け資産の信用力によって債券を分けて(trachesにして)発行する。

▪️External Credit Enhancement

  • Surety Bond
    債務者から委託を受けて保証会社によって発行される債券。
  • Bank Guarantees
    銀行が保証をつける。債務者が返済できない場合は銀行が肩代わりする。
  • Letters of Credit
    債務者が債務履行できない場合、銀行がお金を貸すことを約束。

2. Bond Cash Flows and Contingencies

Bond Cash Flows

  • Bullet Structure
    定期的にクーポンが支払われ、最後に元本がまとまって返済されるもの。
  • Balloon Payment
    最後の返済が大きいもののこと。BulletもBalloonの一種。
  • Amortizing Loan
    クーポンだけでなく、定期的に元本も返済していくもの。
    ・Fully Amortizing : 元金を毎年均等に返済する。
    ・Partially Amortizng : 元金の返済の最後の返済部分が大きいもの。Balloonの一種。
  • Sinking Fund Provision( 減債基金条項 )
    債券の発行体が償還に備えて償還金を積み立てる資金を用意する。
    資金は債券の買入償却か償還金に充てられる。

    メリット:信用リスクが下がること
    デメリット:金利が下がった際に減債基金によって市場価格以下(主にPar)で買い入れ償却されるため、再投資リスクが上がる。

Floating-Rate Notes
= Market Reference Notes(MRR)によってクーポンが変動する
Inverse Floarterは逆でMRRが下がるとクーポンが上がる

  • Cap : 支払いクーポンの上限( 発行体に有利 )
  • Floor : 支払いクーポンの下限( 投資家に有利 )

Other Coupon Structures

  • Step up Coupon Bond
    = コール日ごとに発行体が買い入れるか選べる。買い入れしない場合、クーポンが上がる。市場金利が上がると投資家がより高いクーポンを得られることを意味する。
  • Credit Linked Coupon Bond
    = 発行体の格付けが上がるとクーポンが下がり、格付けが下がるとクーポンが上がる。
  • Payment-in-kind Bond( PIK )
    = 利息を現金ではなく追加の負債で賄う債券。レバレッジを効かせているため利回りが高い。
  • Deferred Coupon Bond (Split Coupon Bond)
    = 利息の支払いが当初はない債券。買い手には税制上のメリットがある。ゼロクーポン債券もこの一種。
  • Index Linked Bond
    – Inflation-linked bond : 利息がインフレ率に連動。
    – Indexed-annuity bond : full amortizingで利息はインフレ率によって変動。
    – Indexed zero-coupon bond : 償還日の支払いがインフレ率によって変動。
    – Interest-indexed bond : 利息がインフレ率に連動。
    – Capital-indexed bond : 利息は一定だが、元本がインフレ率に変動。

Contingency Provision(偶発条項)
= 偶発的なイベント発生時の行動に関する契約。( Embedded Optionとも言われる。)

  • Embedded Option を行使できるのは発行体側のものもあれば債権者側のものもある
  • Embedded Optionが組み込まれていない債券のことをStrait or Option-free bondという。
  • Make-Whole call provision( メイクホール条項 )
    = 発行体の任意で、国債利回り+SpreadもしくはParの高い方で早期償還される可能性のある債券。
  • Putable Bond
    = 債券の保有者が決められた価格(主にPar)で発行体に売り戻す権利を有する債券

Convertible Bond
= 債券保有者が債券を株式に転換できる権利を有する債券。

  • Conversion Price
    = 債券を株式に転換できる価格
  • Conversion Ratio
    = Par Value/Conversion Price
  • Conversion Value
    = 転換後の市場価格
     ex 市場価格が50$で25株に転換できるならConversion Valueは1250$

Warrant
= 債券保有者が決められた価格で株式を買う権利を有する債券(Sweetenerとも呼ばれる)
ex 創業まもない企業が債券を発行する際に債券の買い手にアップサイドを提供する際に活用される。

Contingent Convertible Bond( CoCo債 )
= 特定のイベントが起こると自動的に特定の価格で株式に転換される債券。
ex European Bankによる発行が多い。

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